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Introduction
(一社)北いわてアパレル産業振興会では、将来の担い手となる生徒・学生に向けて、アパレル産業の理解を深め、技術力の向上や人材の育成に資するため、様々な取組を行っています。
令和6年度は、会員企業である㈱二戸ファッションセンターの指導の下、岩手県立大学盛岡短期大学部生活科学科生活デザイン専攻の学生による、「生産過程で発生する残反を活用したデザイン」についての研究を支援する取組を行っています。
History
6月上旬に(株)二戸ファッションセンターでの顔合わせを兼ねた工場見学を実施。
どんなデザインの洋服を作成するのかイメージを膨らませながら、研究を進めました。

オンラインでの打ち合わせを重ね、ファクトリーブランド「采衣」の企画担当の方にアドバイスをいただきながら、幅広い年代をターゲットに“残反を活用する”をコンセプトとしたデザインを学生が考案しました。

学生のデザインを基にトワル(仮縫い見本)を作成し、サイズ感や着心地、ディテールの確認をしました。
<ポイント>
①お手本と学生作を比較し、シルエットやデザインを何度も調整しました。
②体型に合わせてリボンで調整できるように工夫しました。
IMG_6943.jpg)

現物の残反生地を使い、サンプル(試作品)を作成しました。
実際に工場現場で縫製主任の方に指導をいただき、学生もサンプル縫製に挑戦しました。

出来上がったサンプルの寸法の計測やディテールのチェック を 、工場で実際に使用している検品書を基に行いました。

ファーストサンプルで修正箇所があった場合に作成します。
今回は、細かなデザインの修正を行ったほか、素材や色味が変わった場合の着心地やデザインの印象について検証するため、生地 を変えて作成しました 。


衣服ができるまでの一連の流れを体験し、学んだ成果の発表を行いました。

企業

今回の取組をきっかけに、服に対する意識が変わってくれれば嬉しいです。
ずっと大事に着られる服を選ぶ、まずは買うものの意識から変えていってもらえればと思います。
学生

今回研究に取り組むまで、残布が工場からこれほど出ているとは知りませんでした。
学んだことを活かして、周りの人たちにも伝えていきたいです。
Comment
「地球にやさしい服づくり」
小さな工場の大きな挑戦
Sai
アパレル産業は地球環境の破壊にとても影響を持つ産業です。たくさん服をつくって、たくさん消費されて、たくさん捨てられています。
縫製工場もその一端を担う仕事です。責任があります。
服づくりの現場から、少しでも貢献できることはないか。
考えた末に出した答えが、生産過程で出てしまう残った生地や端切れなどの「残布」をアップサイクルし、地球にやさしい服づくりを目指すこと。
そこで、2020年にファクトリーブランド【采衣】をはじめました。
「采」という漢字には元来、「選び取る」という意味があります。
地球にやさしい服を選ぶ。そんな素敵なあなたと、采衣を通じてつながる。仲間が増える。きっと、ちょっとだけ世界が豊かになる。
これからも、岩手の小さな縫製工場から大きな挑戦を続けます。

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